フェルト制作アトリエの春夏秋冬

チホレーヌのブログ

「円めがねのひつじ歳時記」

帽子作りのこと、素材のこと、羊やフェルトに関する資料、本建て正藍染めなど、四季折々、フェルト作家のアートな暮らしを綴ります。

フェルトバッグの作り方 : 縫い止める組み込み式


先日のブログには、切ったり縫ったりせずに一体化させてバッグを立体的に作れることを書きました。

今日は、市松模様のデザインのバッグをご紹介しますが、これは私には珍しく切ったり縫ったりしています。

工程は、先ず丈夫な筒状のフェルトを作ってから縦に切り目を入れます。

それから、もう一枚のフェルトを組み込んで模様を作り、底面には別のフェルトを当ててミシンと手縫いで仕上げています。

持ち手と二重の蓋は一体化しています。

飾りボタンはフェルトの軽さとつりあう椰子の素材にし、内側から丈夫なホックで留めています。

大切なことは、

フェルトを作る際に予め模様の出方を考えておくこと、

良く切れる裁ち鋏で迷わずスパッと切ること、

物を入れた時に組み込んだ模様に隙間が出ないこと、

縫い目は丈夫に仕上げること、

蓋は適度な大きさがあること、

持ち手は適度な太さで感触が良いことです。

充分にフェルト化させておくことは言うまでもありません。

縮絨が足りないと10年も経たない内に毛玉や擦れ、型崩れが起きてしまうでしょう。

60%程度を目安にサンプルを作ります。特に、間口や蓋のヒンジの部分、底面、持ち手は50~45%まで強めに縮絨を掛けます。

私はバッグの内側を明るくして、入れたものを探し易いように作ります。

汚れが目立たないことも考慮すると、真っ白などではなく、霜降りのベージュ、ライトグレー、ライトベージュがおすすめです。

ポケットは手のひらの大きさや厚み、入れるものの厚みを測って、ゆとりを決めます。

間口はピタッとさせずに、指先がスッとポケットに入りやすいよう少し膨らみをつけています。

伸びてしまわないように工夫することも、長く使う上で大切です。

このバッグは、椅子に座った時に膝の上に置ける大きさでのラウンド状にしているので、車の助手席でも、狭い電車の座席でも快適です。

厚みのあるマチは、A4サイズのノートやハードカバーの本、メガネ、水筒、お弁当、化粧ポーチなど、日頃使うものがちゃんと納まります。

実用品ですので、使う方がどのようなシーンで利用するバッグなのかをとことん想像することで、ずっと心地良いものに仕上がるでしょう。

バッグを作るのはハードな肉体労働!ですが、一つ作れるようになれば、バッグをたくさん買うこともなくなりますよ。

それに、思いつく限りの様々な形のマイバッグを作れるなんて、楽しくないですか?

是非、チャレンジしてみてください。Heartfeltersでは、作りたい形も学べます。


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