フェルト制作アトリエの春夏秋冬

チホレーヌのブログ

「円めがねのひつじ歳時記」

帽子作りのこと、素材のこと、羊やフェルトに関する資料、本建て正藍染めなど、四季折々、フェルト作家のアートな暮らしを綴ります。

なめらかと、しっとりの、相違。


お蚕さんの吐いた糸は、私の手のカサカサも、ササクレも、見逃してくれない。

天気予報サイトの「素肌乾燥指数」。 指数80はなめらか、70はしっとり、との説明書きを読んでも、実際その微妙な違いはいまいち良くわからないのだけど。

しかし、絹を触ればその違いは否応なしに判る!

指先のほんのわずかな乾燥度合いの変化で、繊維の指離れが良く作業が捗ったり、はたまた無数の納豆の糸のように(笑)細く絡みついてくるのですが、これが実に厄介です。

只今、帽子のスベリ(内側のリボン)を、絹糸を染めて織ってみることを試みており、初めて絹の"繊維"ではなく"糸状"のものを取り寄せて吟味しているところです。 甘撚り、甘双撚り、片撚り、絹紡、玉糸、手紡ぎ、野蚕、キビソ、、、番手を調べながら何度も指で撫でて具合を見ます。 「糸」であっても引っ掛かりやすいもの、毛羽立たち難いもの、様々です。

こんなうきうきする作業も、指に引っ掛かるたびに、独り木枯らしに吹かれたかのような、なんともカラカラとした気持ちに包囲されてしまうのだけど。

相当迷ってようやく決まりました。

人は行動している時間より、考えている時間のほうが長いそうですね。

どれだけ頭の中で展開しても、目の前には実際何も無いのだけれど、、。

即決即断?効率化? No!

アイディアを積み重ねる時間も大事なウォーミングアップ。

すべての創作は想像と閃きの累乗で生まれるのだから。

#赤城玉糸 #ぐんま黄金 #桐生の絹糸 #織糸

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