フェルト制作アトリエの春夏秋冬

チホレーヌのブログ

「円めがねのひつじ歳時記」

帽子作りのこと、素材のこと、羊やフェルトに関する資料、本建て正藍染めなど、四季折々、フェルト作家のアートな暮らしを綴ります。

色と長さ、思い通りのマフラーを手作りするには


ワークショップに参加された方の2作目のマフラー。

なぜ、このような綺麗な模様を作り出せたのでしょう?

色選びのコツ、サイズや縮絨の比率、良いフェルト化の条件は?

そのシンプルな方法をご紹介します。

1. 流れるラインの模様にするためのシンプルなテクニック

すべての原毛の色をひとまとめに片手に握り、反対の手で一気に同量引き出します。を揃えて、一定のペースで。

毛先が乱れたら、筆先を整えるように都度まとめて、引き出しやすい状態で作業します。

原毛はメリノウール100%で。

チクチクせず柔らかな風合いになります。

毛の扱いに慣れてきたら、アルパカ、カシミヤ、アンゴラ、シルクなど混合する手法も。

2. 色選び

まず、冬のコートに合わせたい色を、あれこれ想像してみるところから。

差し色にする?近い色で上品なトーンを楽しむ?

迷ってしまったら、何度も何度もイメージした中から、ワクワクしたり、ほっーとする気持ちになる色がいいですよ。

長く使うものを手作りするのだから、好きな色を入れることもお気に入りの一枚にするために大切なポイント。

ワークショップでは、一緒に楽しく悩んで(?!)、沢山の羊毛を両手に取って、自然光の下でお顔の色がパッと明るくなる羊毛を決めまています。

これを多面積を占めるベースとし、あとは2色~3色プラスして模様にする色を自由に選びます。

3. サイズ

次に大事なのは、自分にとって心地良い大きさを決めること。

鏡の前に立って、お手持ちのマフラーを好きな巻き方で巻いてみて、長さを測ってみます。

目安は135cm前後、幅は18cm。ショートマフラーなら90cm×12cmに。

コツは縮絨%をタテ方向、ヨコ方向で変えること。

135cmなら0.65~0.8で、18cmは÷0.8で計算。

70%縮めるとするなら、135÷0.7=約193です。

縮めすぎると柔らかさを失って分厚くなってしまいますし、縮絨が足りないと実用に耐えず破けてしまうことも。(穴が開いちゃったところはさらに縮絨して美しい穴の模様にしても、オリジナルですてきでしょ。)

そして、一番大切なことは、、、

「良いフェルト化の条件」はいくつもあります。

古代から続くフェルトの技法は実にシンプルですが、より効率的に制作するために、温度、水分量、Ph、振動、圧力、毛の選択なども考慮していく必要があります。

でも、全ての基となる条件、それは何よりも、「情熱」です。

送っていただいたマフラーのお写真。

「フェルト大好き」と仰っていた前向きな気持ちが、長時間の集中を支え、素敵なマフラーを完成出来たのだと思います。

仕上がった時の嬉しさ、達成感。

私もしあわせな気持ちをたくさん戴きました。

#Feltmakinglessonフェルト教室

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