フェルト制作アトリエの春夏秋冬

チホレーヌのブログ

「円めがねのひつじ歳時記」

帽子作りのこと、素材のこと、羊やフェルトに関する資料、本建て正藍染めなど、四季折々、フェルト作家のアートな暮らしを綴ります。

つづき 歴史書から。いつ頃、日本でフェルトが作られたの?2


この毛氈製造技術の導入、江戸時代後期十一代将軍家斉の政策により進められて、長崎の唐人貿易の中で、なんと80万枚超の毛氈が輸入されているのだから驚き。 中国貿易を管理する長崎奉行は、「清俗紀聞 巻之12-13」中川忠英編(明治27年)で貿易相手国の清朝の風俗を聞き取り挿絵を添え、とても詳しく纏めているのね。 「緋毛氈」(ひもうせん)の文字と、祭祀で緋毛氈を敷いて先祖の石碑に礼拝する様子が分かるかしら。

香月薫平著「長崎地名考 附録物産部」(明治26年)には、螺鈿や天文測量器と並び「花毛氈は花鳥獣等を織入る寛永の頃來船モール人よりその法を傳へたり」と左端に花毛氈の記述がある。

こうした資料は同じく国会図書館のデータベースから引用。 古い書物から記述を探すのってホントに大変~。もうすっかり日が暮れちゃったわぁ~。

紀元前6500年頃から始まった、世界最古のテキスタイルであるフェルトの歴史。 日本に花氈がお目見えしたのはずーっと後、この繧繝彩色(うんげんさいしき)が見事な花毛氈は8世紀半ばにシルクロードを渡ってきた国宝。 ご研究されたジョリーさんからお聞きしていた通り、美しく丁寧なつくりの「羊毛」のフェルトの敷物。感動して、正倉院の特大ショーケースから離れられなかった私です。 日本人の手で製造されるようになったのは1枚目の古書の通り江戸時代後期、ごく最近なのです。 Heartfeltersでは、正倉院の記録と併せてもう少し深く掘り下げて行きますよ、楽しいな~♪

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